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はっち特派員ブログ

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はっち特派員のみなさんによる八戸のいまを伝えるブログです

八戸・種差海岸で三陸国際芸術祭 レポート

(八戸会場コーディネーター、今川和佳子さんからのメッセージ)「サンフェス(三陸国際芸術祭)を通じて八戸の芸能に関わる人々の素晴らしさを身近で再発見し、韓国や大船渡など文化の異なる地域の芸能団体とも、芸能を通じて交流が生まれました。これからもさまざまに発展していくだろうという手応えがありました。」

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三陸海岸沿いの生活に寄り添う郷土芸能を紹介し、三陸の人々の暮らしを基に制作したアートプログラムを行う三陸国際芸術祭が3年目を迎えています。8月11日、八戸市では、初めての会場となる種差海岸に東北とアジアの芸能が集いました。(主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク、共催:八戸市・公益社団法人全日本郷土芸能協会他)
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種差海岸の天然の芝生地を舞台に行われた公演には、4つの団体が出演しました。
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韓国からやってきたトプロン農楽団と八戸市内の小学校に通う女の子が岩場から現れると、訪れた人たちは、世界レベルの華やかな演奏に合わせ、手渡された飾りを掲げながら一緒に踊りを楽しみました。
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続いて、八戸の内丸えんぶり組が、夏の陽射しを浴びながら、冬の風物詩である勇ましい摺りと愛らしい祝福芸を披露し、観客を沸かせていました。
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次に、三陸国際芸術祭の本拠地となる大船渡から、神々しい衣装に身を包んだ永浜鹿踊が出演しました。八戸では初めてみる人も多かったようで、太鼓を鳴らしながらの力強い踊りに驚いていました。
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最後に、八戸のおがみ神社による法霊神楽が披露されました。種差海岸で、おそらく初めて奉納された墓獅子は、海で亡くなった人々への慰霊の気持ちも込めて選ばれた演目です。
しめ縄が張られた結界の周りを囲んだ人たちは、情緒溢れる獅子の舞に息を呑み、静かに見入っていました。
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トプロン農楽団と共演した児童のお母さんは種差小学校の出身です。「子供の頃に遊んだ種差海岸で、今まで見たことがないものがみれた。娘の夏休みのよい思い出になった。」

八戸会場のコーディネーター、今川和佳子さんは「いつかこんな日が来るといいなが実現した。」と話していました。
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当日配られた公演目録の裏面には、今川和佳子さんが描いた種差海岸周辺の散策に役立つマップが印刷されていて、またゆっくりと訪れたくなる内容です。

三陸国際芸術祭は、大船渡を拠点に、三陸沿岸や東京の会場で様々なプログラムが用意され、10月23日まで開かれています。

知らなかった三陸の魅力やアジアの芸能の未来を感じられる芸術祭に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

三陸国際芸術祭

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※ポスターは、八戸のハマに通って制作された写真集「魚人」を上梓した田附勝さんが撮影しています。


(写真、文章協力:今川和佳子さん)
posted by harmony(miwa onoue)

by 8tokuhainn | 2016-08-24 20:51 | イベント

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